今年もまた、国産松茸が市場の八百屋にずらり。
色々な値段を付けてキノコの宝石箱のように木箱に入り、店頭に並べられ、料理屋の買い手を待っている。
だから葉歩花庭では国産松茸の事を「松茸様」と呼んでいる。
国産ものは外国産とはやはり違う。
香りはもちろん水気がなく、しっかりとして持ちもいい
国産松茸は値段が時価なので、同じ程度のものが毎日値段が上下する。
何千円〜何万円まである。
たとえばある日、形が良く土瓶蒸しに最適な岩手産を購入。
使いやすく手ごろなのはやはり値段もそれなりだ。
5日後に同じ程度のものが倍値になっていた!
「あの時買っといてよかった〜!」
今年は特に松茸の入荷が薄いようで、例年より高い様だ。
「高いな〜?!」
なんて時間をかけて考えていると、他の料理屋さんに持っていかれてしまう。決断力が必要だ。
だからこの時期の市場の八百屋は、僕にとってギャンブルに近い。
ついつい市場の帰りがこの季節は遅くなってしまう。
葉歩花庭のお客さんは美味しいものを沢山知っている方が
多いので、ちゃんとしたものを食べて頂く為に、
市場に足蹴に通って、食材を吟味する目を養っていこう!
これも修行のひとつだ。
四季で変わる日本は食材の宝庫。
秋の味覚は料理屋にとって特別な時期だと思う。
最盛期の松茸様の味と香りを、ぜひ召し上がりにお越し頂きたい。
松茸が終わるとおせちのカラスミの用意。 神楽坂のグルメ猫に取られないように対策を練ろう。
そして今年もあと3カ月で終了。
1年は本当に早い。あともうひと踏ん張りだ がんばろう!
2009年10月30日
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