2009年01月14日

花日記5  気になる花屋 pupura moss さん

1.jpg今年も無事正月を迎えられ、ありがたい限り。
年明けの店内は静かである。
そこら中磨き上げられている客室に、生命力を感じる松、神の心臓である鏡もちが心地良さそうに目に映る。
それでより一層清浄な気持ちになる。12月の慌しさが嘘のようである。
年末はやるべき事が山積みだったけれど、今清々しい気持ちでいられるのも、今年の歳神様を無事 葉歩花庭がお迎えしたからだ、
とほっと心が落ち着く。
今年はどんな方と出逢えるだろう… 
いい出逢いにしたいと願うと気も引きしまる。
久しぶりに手が空いたので、気になる花屋 pupura moss さんのホームページを開いてみる。
こちらの店は、私が以前働いていた花屋の店長さんが立ち上げた店で、植物をこよなく愛し、美しいと思うものの見方が似ているので、ずいぶん楽しく仕事をさせて頂いた。
以来ずぅーっと親しくさせて頂いている。葉歩花庭の大切なお得意様の一人でもある。
2.jpg3.jpg
“花はその人自身を写し出す鏡”これは生け花の教えの言葉。
まさしくpupura mossさんの花はププラさんそのものである。その花の想いが伝わってくる。
生けられた花、その時その時にププラさんの思いやりは、時に男気に満ちていて(女性ですが)。
凛々しくもあり、繊細でもあり、そしてユーモアのセンスを覗かせる。この部分はとても大切だと感じている。
私の好きな物の作り手の人は、この気持ちが作品に個性として表れている人ばかり。
それは手に取る人の緊張を柔らげたり、楽しんでもらいたいというサービス精神の表れだと思うから。
そしてププラさんは、私の出来ないような花色合わせを軽やかに飛び超える。
驚かされることしばしば。いつも刺激をもらえるありがたい存在だ。
「なかなか気に入る花屋さんが見つからないなぁ」と思っている人こそ必見。
4.jpgきっと贈る方と贈られる方とを繋ぐ花に、ププラさんの思いやりを添えて生けてくれるだろう。
今は産休でお休みをとっているププラさんだが、今年の春の花が最盛期を迎える頃からお店を再開される予定。贈り花には素敵な季節。
お店のブログは更新されているので(葉歩花庭ブログ横のリンク集からアクセス可能)美しい写真と、楽しい文章が迎えてくれるはず。
お花に興味のある方、是非アクセスを!
出産をされて、これからますます花に深みが出ることを期待している私。
これからププラさんと葉歩花庭のコラボレーションをするという目標もあるし今年も粗玉磨きに励むことにしよう!

※ 写真はすべてププラモスさんによる自作・実写の写真です。


posted by naoko at 00:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | 花日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、八ヶ岳でシンビジュームをつくっている渡辺といいます。

ププラさんのブログで葉歩花庭さんのことをご紹介されていました。それ以来、素敵なお人柄だな〜っと感動して、少しずつ立ち寄らせていただいています。

そして、葉歩花庭さんと同じく・・・、僕もププラさんの素敵な感性にとっても惹かれている一人です。

冒頭のアレンジの中に、シンビジュームが入っておりますが、おそらく僕たちのつくったものと思われます。そのシンビが、こんな素敵な色やかたちのお花と共演するとは思っていなかった。。とっても、感動的です♪




また、ブログにお邪魔したいと思います。
突然のコメントでしたが、ありがとうございました。

Posted by わたなべ at 2009年02月09日 09:15
はじめまして葉歩花庭の羽深と申します。
 この度はコメントメールを頂きましてありがとうございます。

 生産者の方からのお声を頂けるなんて、とても有難く嬉しいことです。

  
  あの美しいシンビジウムは羽衣洋蘭園さんの手によるものでしたか。
  あの日ププラさんが持ってきてくれたシンビジ
ウム こっくりとした暗赤色の中に小豆色が加わり灰色がかった紅色への深みのある色彩を前にドギマギしてしまい、蘭は花の中でも人に一番大切に育てられてる花ですから、一体どれほどの想いが込められた花なのだろうと感じたことが思い出されます。


 私達、花の生けては いつも花に生かされてます。
 渡辺さんにメールを頂けたことで更に、大切に育てられた花を生かすことの出来る生け手になりたいと感じました・・・おこがましいこととも思いますが志は高く持っていたいものですから

 これからも素敵な花を生み出して下さい。

 何だか来週の市場から蘭が気になってしまうことは間違いなさそうです。

Posted by 羽深 at 2009年02月10日 23:16
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